学校長挨拶

秋田県立能代科学技術高等学校長 藤田博樹

秋田県立能代科学技術高等学校のホームページを御覧いただき、誠にありがとうございます。

令和3年4月に能代工業高校と能代西高校が統合し、新しく能代科学技術高等学校が開校しました。今年度で3年目を迎えます。
本校は、「工業科」と「農業科」の二つの学科を設置している県内初の専門高校です。工業科は、機械科・電気科・建設科の三つの小学科、農業科は、生物資源科・生活福祉科の二つの小学科から構成されます。校訓を「和・勤・誠」とし、「和」は、一人一人が心の底からやわらぎ、相互の人格を尊重し調和することを表し、「勤」は、力を尽くし努力を重ね社会の発展に貢献すること、「誠」は、まごころを尽くし実直、正直に物事にあたることを表しています。そして、「生徒の社会的・職業的自立を目指すとともに、身に付けた技術や技能によって地域産業を担い、地域の振興に貢献する人材を育成する」ことを基本理念としています。

新校舎は快適で素晴らしい学習環境にあります。特に、工業科と農業科の関連施設を一つにまとめた実習等では、昨年度導入された最新式のマシニングセンタ(NCフライス盤)や人工光型の植物工場を設置するなど、生徒の課題解決能力の育成と次世代技術の創造に取り組むことができる施設設備が整っています。また、ドローンやICT技術を活用した「リモート栽培管理」の実践や「ジャムづくり」にも取り組んでいます。
さらには、地域企業との連携による現場見学や高度技術者による特別授業、講話等が行われ生徒たちは本物に触れ良い刺激を受けています。

昨年度は農業科で育てたお米が工業科の生徒たちに「おにぎり」として配られました。そのお返しとして工業科からは花を入れる「木製のプランター」が送られるなど両科の交流と連携が進められています。また、能代の夏祭り「天空の不夜城」には全校生徒が二日間にわたり参加し、今年も参加を予定しています。地域に貢献する体験を重ねながら真に貢献できる人材を育成していきたいと考えているところです。

結びに本校の校舎はほぼ完成しておりますが、セミナーハウスの建設と多目的広場の整備が残っており4月下旬より工事が始まります。この工事に伴い、地域住民の皆様には御迷惑をおかけすることになりますが、何卒、御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。

                                      令和5年4月

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